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うつ病で強制セミリタイアした私がやってよかったこと3選

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「セミリタイア」と一言ではいっても、色んな形があります。
今回は、私自身の経験をもとに、「うつ病によるセミリタイア」について考察しました。

この記事を読めば、自分のことが好きになって、うつ病になったことに感謝できるようになるかもしれません・・・。

本記事の内容

  • 私がうつ病からセミリタイアを目指すまで
  • うつ病でセミリタイアすることになったら考えておくべきこと3選
  • うつなあなたへのメッセージ 
この記事を書いた人

元ニートのHSPライター。一般企業に勤務するも、営業のプレッシャーと人間関係に精神を病む。うつ病と診断され、退職。その後、うつ病が悪化し、一時はセルフネグレクトに陥る。その後、抗うつ薬なしで、うつ病を改善させ、社会復帰を果たす。現在は、正社員として働くことはやめ、パラレルワーカーとして収入を得ている。

目次

うつ病からセミリタイアを目指すまで

私自身、うつ病がきっかけでセミリタイアを強く意識するようになりました。

このような流れで、私はセミリタイアに向かうことになりました。
その経緯を紹介します。

うつ病で苦しんでいる方、セミリタイアを考えている方の参考にしていただければ幸いです。

STEP
仕事での挫折

以前、私は住宅営業の仕事をしていました。

積極的に他者と関わり、相手を動かすという営業職は、極度に内向的な性格の私には不向きでした。

人には向き不向きがあり、それは「努力」では変えられないものですが、当時の私にはそれが理解できていませんでした。

必死に努力しましたが、一向に成果が上がらず、そんな状況に心底うんざりしていました。

毎日異様に疲れていて、常に”そこはかとない”不安感がありました。

STEP
うつ病の発症とセルフネグレクト

「このままではいけない!」「なんとか変わろう!」と必死でした。

自分で自分を責め、自己肯定感はズタボロ状態。

とうとう「うつ病」と診断され、そのまま退職します。

その後、転職するも、またすぐにうつ状態になり、また退職。

転職と退職を繰り返すなかで、うつ病も悪化していきました。

一時期はセルフネグレクトになり、一週間近く歯を磨かず、風呂も入らず、ただ食べて横なるだけ日々。

その時は、「世界が灰色」に感じ、一切のことに興味を失っていました。

うつ病の末期=セルフネグレクトになると、意欲だけでなく、感情も失うんです!

もはや人間ではなくなります・・・。

STEP
正しく「自分を知る」

こんな最悪な状態から抜け出すきっかけとなったのは、「自分で自分を知ること」です。

心理カウンセリングを受けたり、数冊の本を読むなかで、自分が極度に内向的で「HSP」という気質であるということを知りました。

こういった気質は、ほとんど先天的に決まっていて、後天的な「努力」ではどうしようもないということも同時に分かりました。

STEP
自己否定から自己受容へ

完全に吹っ切れました。

これまでの私は、無理に頑張って自分を変えようしていました。
でも実は、この行為によって自分で自分を苦しめていたんです。

「頑張って自分を変える」って言うと聞こえはいいですが、見方を変えると、現状の自分の否定でもあります。

「自分を受け入れません」という”自己否定でもある”んです。

これは「自分はダメなやつなんだ」と自己暗示を繰り返しているようなもので、必ずいつか自己肯定感が崩壊します。

私は、「自分を変えよう」とするのをやめて、逆に「自分を受け入るよう」と努めました。

キライな自分がすーっと消える本」という本を読み、そこで紹介されている心理ワークを1年以上行いました。

一年も経たないうちに、うつ病は軽減され(※抗うつ薬なしで)、アルバイトですが続けられるようになったんです。

STEP
新しい価値観で生きる

”変わろうとするのをやめ、私は変わりました”

これまでの私は、社会環境に無理に自分を合わせようとして、失敗と挫折を繰り返していました。

結果、精神はボロボロで、絶え間ない不安に潰されようになっていました。

でも、自分を知ったことで、社会との関わり方(=距離感)を大きく変えることになりました。

神経をすり減らしてまで正社員として週5勤務する働き方、人生の「主導権」を会社組織に委ねる生き方は、自分には合わないと悟り、諦めました。たとえ、年収が激減しようとも。

「無理してまで稼がなくてもいい」
「お金より時間(人生)を大切にしよう」
「必要最低限のお金でいいから、自分に合った働き方をしよう」

このように発想転換をして、私はセミリタイアを考えはじめました。

うつ病から回復するのにセミリタイアは効果的か?

「セミリタイア」という考え方はうつ病から回復するのに私にとっては効果的でした。

自暴自棄の期間に1人でいられる時間が増えることで、社会環境から切り離され、余計なストレスや悩みからもある程度は解放されます。

この期間は、自分自身との付き合い方社会との関わり方を考え直すチャンスでもあります。

うつ病の経験から言えるのは、この2つがうつ病の起因となっていることは明白ですので、ここを何とかしない限りうつ病は再発を繰り返します。

この時期は、無理には働かず、両親や社会保障制度(失業保険)に頼ってください。

しかしながらうつ病をある程度改善させたうえで、何かしら収入源を確保しておく必要があります。

でも、それは正社員雇用じゃなくていいんです!

収入の金額ではなく、「自分に合った働き方」を最優先にしてください。

うつ病で仕事を強制的にやめざる得ない状況になったら、自分に合った働き方を模索するチャンスだと思ってください。

うつ病でセミリタイアすることになったらするべきこと3選

うつ病になって強制的に仕事を辞めなければいけない状態になったら、事前に考えておいた方がいいことが「3つ」あります。

  1. アルバイトや在宅ワーク
  2. 障害年金申請
  3. 好きなこと・夢中になれることを探す

①アルバイトや在宅ワーク

最低限必要なの収入源として、アルバイトや在宅ワークを生活に取り入れることをおすすめします。うつ病になったらまずは一人の時間を確保することが大切な一方で、収入がゼロの状態は精神的にかなり追い詰められます。

たとえ金額が多くなくても、とりあえず収入があれば、心にゆとりが生まれます。また、無理のない程度に何かの仕事をすることは、うつ病の改善にもなります。

HSPの人間がわざわざ対人の仕事をする必要はありません。

アルバイトという立場なら、会社にしがみつく必要はありません。
適切な「距離感」が保たれているので、 会社に対して「ドライ」でいることが許されています 。
これは、正社員にはない、アルバイトの心理的アドバンテージです。

私にとってはアルバイトの方が正社員より、「心理的安全性」が守られていて、不安やストレスが生まれにくい状況で働けました。

実は、私が社会復帰するきっかけとなったのは、週3の皿洗いのアルバイトでした。週3回ですので、休むことなくシフトを守ることができました。このような小さな成功体験”が、自己肯定感の回復にもつながっていました

アルバイトは、「しがらみ」が少なく、その職場で媚を売らなくても問題は起こりません。
正社員だと、上司や先輩社員との緊密な人間関係があり、そこでは自分の立場を守るために媚びる必要性が生じます。

もし、それでも社会に出てが働くのが難しいと感じるのなら、在宅ワークもおすすめです。
誰にも会うことなく、自宅でマイペースに働けます!

「ランサーズ」、「クラウド・ワークス」などのクラウド・ソーシングで、自分に合った仕事を探してみてはいかがでしょうか?

②障害年金の申請

実際問題、アルバイトや在宅ワークの収入だけで暮らしていくことは、難しいです。
うつ病のどん底にいる時、アルバイトとしてわずかな時間働くことだけでも大変です。

また、在宅ワークをやろうにも、初心者が生活費に困らないくらい稼ぐには時間がかかります。

そこでプラスアルファの収入としてぜひ検討していただきたいのが障害年金の受給です。
うつ病や、その他精神疾患で退職を余儀なくされた場合「障害等級の認定」を受ければ、障害年金を受け取ることができます。

障害等級の認定を受けるには、一定の条件があり、こちらが最低条件となっております。

  • 発症した際に医者の診断を受けていて、その時点で国民年金か厚生年金に加入している。
  • 国民年金・厚生年金の加入期間の3分の2以上を支払っている。(=滞納が3分の1以下)

参考:日本年金機構

うつ病で障害年金を申請するには、やるべきこと・必要書類がありますので、まずは、お近くの年金事務所でご相談してはいかがでしょうか?

また、NPO法人なども、障害年金の申請をサポートしていますので、そういった機関と連携するのもいいかと思います。
良かったら、こちらのNPO法人に相談してみてください。

③好きなこと・夢中になれること

うつ病で退職すると、自動的にセミリタイア状態になります。
でも、うつ病を引きずっていては、せっかくのセミリタイアが台無しになってしまいます。

いつまでもそこに留まっているのは、もったいないことです。

少しずつでもいいので、そこから歩み出しましょう。きっと人生がいい方へ進むはずです。

あなたはどんなことに興味がありましたか?
どんなことが楽しいと感じましたか?
たとえお金をもらわなくても、やりがいを持ってできる活動はありませんでしたか?

私も自分の夢中になれる趣味を見つけて、それに没頭することで「自分の存在価値」を見つけることができ社会復帰への第一歩になりました。

うつなあなたへのメッセージ

「私は無能だ」
「私は社会不適合者だ」
「私は変わらなくてはならない」

こんな強迫観念は、さっさと捨ててください。

あなた(私)は、無能でもないし、社会不適合者でもないし、無理して変わらなくてもいいんです!

私たちは、現代社会と少しばかり相性が悪いだけです。
社会(企業組織)と上手く距離をとれば、幸せに生きられます。

いや、組織人(仕事人間)よりも、はるかに幸せだと言えます。
人生の比較的早い段階で、”気づくこと”ができたのだから・・・。

うつ病は、私にとっては「恩寵」となりました。

うつ病が、 無理して苦しみながら働き続けることにストップをかけてくれました。

うつ病が、資本主義社会で見えずらくなっている「本当に大切のこと」を教えてくれました。

「幸せでいるのに、多額のお金は必要ない」

散歩をすること
読書をすること
映画を観ること
運動をすること
バイクに乗ること
何もしないでボーっとすること

案外、こういった“ありきたりなこと”こそが、幸せな時間だったりしませんか?

こういったことに、あまり多くのお金は必要ありません。

高級車、 ブランド服、豪勢な食事、豪華な海外旅行、派手なパーティー・・・
これらがなくても、幸せに暮らしていけます。

幸せになるために、「年収〇〇〇万を目指す!」とかは必要はないんです!

かなり極端な例ですが、年収90万円で最幸な人生を送っている人だっています!

ぜひ、「年収90万円で東京ハッピーライフ」という本をご参照ください。

私たちの人生の目的は、お金を稼ぐことではありません。
私たちの人生の目的は、今ここにある「時間」を味わうことです。

本来、お金はそのための「手段」の1つであって、「目的」より優先されるものではないはずです。

もし今の生活に違和感を感じているのなら、お金との関係、社会との関係を見直して、セミリタイアを考えてはいかがでしょうか?

拙文を最後までお読みくださり、ありがとうございました。

読者の方が、自分に合った新しいライフスタイルを見つけるられることを、心よりお祈りいたします。

うつ病でセミリタイアを考えた私がやってよかったこと3選

うつ病でセミリタイアを考えた私がやってよかったのは下記の3点です。

  1. アルバイトや在宅ワーク
  2. 障害年金申請
  3. 好きなこと・夢中になれることを探す

うつ病で強制セミリタイアになってしまっても、それは恥じることではありません。

新しい人生を歩みだすチャンスだと考えて自分自身との付き合い方社会との関わり方をもう一度見直してみましょう。

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