最近、セミリタイアという言葉を聞く機会が増えてきました。
この記事を読んでいる方もセミリタイアについて興味がある方なのではないでしょうか?
しかしながら、実際にセミリタイア後の生活についてイメージがわかない方も多いと思います。
そこで今回は、セミリタイア後の生活のメリットとデメリットについて紹介します。
本記事の背景
- セミリタイアという考え方が広まる背景
- セミリタイアのメリット・デメリット
セミリタイアとは?
セミリタイアとは一定の収入源を残しつつ、現役生活から引退することです。
会社に行かずに自由な生活が手に入ることから、興味を持ったり、目指したりしている方も近年増えています。
また、似たような意味を持つ言葉にアーリーリタイアという物がありますが、これは完全に現役生活からの引退を指し、貯めた貯金・退職金・資産のみで生活を送ります。
セミリタイアの考え方が広まる背景
セミリタイアの考え方が広がる背景として、近年の働き方のバリエーションが増えたというのが大きいです。
少し前の時代ですと、新卒で入社した会社で定年まで働き続けるという価値観を持った方が多いかったのではないでしょうか。
時代の変化が速い現代において、企業の平均寿命がどんどん短くなっているんだね 。
企業の平均寿命が短くなることに伴い、働き方に関して転職やフリーランスといった少し前の時代にはなかった選択肢を選ぶ人が増えてきます。
さらに、セミリタイアは収入源を残しながら現役生活を引退するので、アーリーリタイアよりもハードルが下がったことも理由として考えられます。
そういった背景に伴いセミリタイアという考え方が広まっています。
セミリタイアのメリット
セミリタイアのメリットは以下です。
- 社会との接点が残る
- 趣味や家族の時間が増える
- 人間関係から解放される
それぞれについて詳しく説明します。
メリット① 社会との接点が残る
一見すると、こちらはデメリットに感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、もし、あなたが社会との接点を一切なくし、完全リタイアをしたとすると、一見すると羨ましそうですが、実際にそういう生活をしてみると、「自分が社会的に役に立っていないのではないか?」という考えが頭によぎる方が多いです。
実際にはリタイアした人のほとんどがお金のためではなく、また働き始めてるんだよね。
そういった方の中には完全リタイア後に再度、仕事を始める方もいます。
そういった事態になるリスクを減らすといった意味でもセミリタイアの社会との接点が残っている状態であるということはメリットの1つであると言うことが出来ます。
また、完全リタイアをして仕事をしている時間が0になったものいいけど、「やることがない」といった悩みを持つ方もいます。
そうなった場合も、結局、仕事を始めるでしょう。
また、仕事の目的がお金だけではなくなるので、本当にやりたいことを仕事に出来るというのもポイントになります。
趣味や家族の時間が増える
セミリタイアをして、会社に行く必要がなくなった方は、今までだと会社に行っていた時間が丸ごと空き時間になるケースも多いでしょう。
今までだと会社があるからできなかった趣味や家族との時間を過ごすことが出来ます。
家族と過ごす時間はかけがえのない物。
人間関係から解放される
会社を辞めるメリットは時間だけではありません。
面倒な人間関係や上下関係からも解放されます。
うるさい上司の小言を聞いたり、お客様のクレーム対応の様なストレスに耐える必要がなくなります。
セミリタイアのデメリット
デメリットは下記です。
- 安定収入がなくなる
- 社会的信用がなくなる
- 人とのかかわりが減るので孤独や不安を感じやすい
安定収入がなくなる
収入の問題は重要だからしっかり考えておこう。
セミリタイアの前は会社から一定の給料をもらえている状態なのですが、セミリタイアの後は一定の給料というのがなくなるので収入が減ります。
本来安定した仕事を続けていたら入るであろう給料がもらえなくなってしまいます。
また、年金の納付額も減るので、将来的にもらえる年金も減ることになります。
社会的信用が低くなる
セミリタイアを行った後に、クレジットカードを作成したり、新たにローンを組んだりしたりの審査を行う際に、正社員で働いている人に比べるとどうしても社会的信用は低くなってしまいます。
いくらセミリタイアという言葉の認知度が広まったとはいえ、まだ社会的な信用の面でいえば、フリーターや無職の方とあまり変わりません。
対策としては、資産運用の実績を作っておいたり、個人事業主として開業届を提出しておいたりするのがよいでしょう。
フリーランスになる前にローンを組んだり、クレジットカードを作っておくことも大切。
人とのかかわりが減るので孤独や不安を感じやすい
セミリタイア後の方の中には、会社に行かなくてもいい反面で、他人との関りが減ってしまい、孤独や不安を感じる方も多くいます。
「とにかく仕事を辞めたい」という理由でセミリタイアをするとこのようなケースになる可能性が出てきてしまいます。
セミリタイアのメリット・デメリット まとめ
セミリタイアに憧れる人も多いものの、実際にはデメリットもメリットもあるのがお分かりいただけたいでしょうか
もう一度メリットをまとめておきます。
やはり時間や人間関係を選ぶ自由があるのはセミリタイアの大きな強みですね。
- 最低限の収入を残すことにより、社会との接点が残る状態になる
- 自由な時間が増える分、趣味や家族と過ごす時間を増やせる
- 会社員ならではの人間関係や上下関係から解放される
一方で、反対に社会的信用をある程度失ったりすることも考慮にいれておかなければいけません。
デメリットになるのは下記3点でした。
- 安定収入がなくなる
- 社会的信用がなくなる
- 人とのかかわりが減るので孤独や不安を感じやすい
皆様もこのような点に注意しながらセミリタイアをする際の参考にしてください。