セミリタイアのための投資は米国株投資が主流だけど、 海外の株を持つのは少し不安 。 リスク分散のために日本株も保有しておきたい 。
セミリタイアのための投資は高配当を見込める、米国株投資が主流になりつつあります。しかし、米国株への投資のみで本当に大丈夫なのでしょうか?
本記事では、セミリタイアを目指す人が投資すべき日本株について解説していきます。
本記事の内容
- セミリタイアのための投資は日本株?米国株?
- 日本株をポートフォリオに入れるメリット
- セミリタイアしたい人が投資すべき日本株3選
片山だん:
ニュースで「FIRE」の特集をみて、経済的な自立に憧れる。米国株への投資を考えるも英語が読めず、断念。投資の勉強をするうちに日本企業や日本株にも魅力があることに気づき、日本株への投資を中心に投資信託、暗号資産など幅広い投資で、本気でセミリタイアを目指す。
セミリタイアのための投資は日本株?米国株?
米国株への投資はセミリタイアを目指す方にとって有利。ただし、日本株をポートフォリオに入れたほうがリスクは低い。というのが私の結論です。
セミリタイアのためには、投資による安定したリターンを得ることが非常に重要です。セミリタイア後、想像以上の出費がかさみ、「出戻り」する方も少なくありません。
そうならないためにも、投資によるリターンで生活費をまかなっていく必要があります。
米国株は、200年間の超長期での年率が「実質6.5%」で成長を続けています。しかも、世界最大の先進国で今後も成長を続けていく可能性が高いです。
- 成長率が高い
- 日本株と比べてハイリスクハイリターン
- 企業情報が入手しづらい
- 英語で決算書を読む必要がある
- 日本の証券会社から購入できない株もある
- 米国株と比べて成長率が鈍い
- 米国株と比べてボラティリティが低い
- 企業情報が入手しやすい
- 日本語で情報収集できる
とはいえ、個別株は経済学的にはどちらもハイリスク・ハイリターンの部類です。
その中では日本株は比較的、株価変動の値動きは緩やかな方だと言えます。
日本株をポートフォリオに組み入れるメリット
日本株をポートフォリオに入れたほうが米国株だけで組むよりも、リスク分散になると前述しました。
そこで、日本株のメリットをまとめてみました。
- 分散投資になる
- 決算書が日本語で読める
- 為替リスクがない
日本株のメリット① 分散投資になる
日本株への投資は、リスク許容度としては米国株と債券の中間あたりになります。
大きなリスクは負いたくないけれど、しっかりとリターンがほしいという人はポートフォリオに組み入れることがおすすめです。
日本株のメリット② 決算書を日本語で読める
株式投資を行うにあたり、企業の業績を知ることは何より重要です。
日本の会社であれば、損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書などの情報を難なく読み解くことができます。
米国株の場合は英語のAnnual Reportを読む必要がある。
ただでさえ、英語で書いてある文章を読むのは、骨が折れる作業です。
しかも、ビジネス用語まで英語で書いてあるとなると、読み解くにはかなりの英語力が必要となり、日本語で読むよりも膨大な時間がかかってしまいます。
個別株を買うときの決算書の分析方法については下記の記事で詳しく解説しています。
日本株のメリット③ 為替リスクを負わなくて済む
米国株に投資すると、ドル円の為替リスクを負うことになります。
80円〜120円の間で推移しており、米国株への投資は為替の影響で最大50%の為替差損を被る可能性があります。
その点、日本株への投資は、為替リスクが存在しないのでメリットとも言えます。
セミリタイアしたい人が投資する日本株5選
投資で安定したリターンを得るには、キャピタルゲイン(売却益)よりインカムゲイン(配当益)を得ることが重要です。
米国株は、高配当な株が多く、成長を続けているためおすすめだと言いました。
しかし、日本にも成長性があり高配当な企業も存在しています。
セミリタイアをお考えの方は、成長性があり高配当な日本株に投資をすると良いでしょう。
セミリタイアしたい人が投資するのにおすすめの日本株は下記の3つです。
- 極東貿易
- 日本郵船
- ソフトバンク
- 淺沼組
- 日本たばこ産業
※株価、配当は「Yahoo!ファイナンス」を参考にした、2021年10月19日時点の情報。
それぞれ理由を説明します。
おすすめ日本株① 極東貿易
株価 2,603円
配当 5.57%
産業向け機械や設備、高機能材料を専門にしている商社です。
海外販路に強く、最近は周辺事業のM&Aに積極的です。
最近では、ネジやバネに関する事業が好調なようです。
また、極東貿易では、普通配当以外にも特別配当も支払われています。
これにより高い利回りを実現しているのが特徴です。
2022年3月期の配当は145円の予想となっており、前期の2倍近くの見込みとなっています。
おすすめ日本株② 日本郵船
株価 8,100円
配当 8.64%
日本郵船は、郵船業界で最大手の会社になります。
国際的な海上運送業を中心とした総合物流事業のほか客船事業などを運営しています。
また、陸・空の運送も行なっており、多岐に渡った物流サービスを提供している会社です。
ここ数年で日本郵船の配当は大きく増加しています。
業績が好調な証とも言えるでしょう。
おすすめ日本株③ ソフトバンク
株価 1,519円
配当 5.66%
言わずと知れた、国内大手の通信会社です。
2021年3月期の決算では純利益が4.9兆円を超え、国内過去最高の利益を上げるなど成長を続けております。
ソフトバンクは高配当銘柄としても有名です。
配当性向は80%を超えており、高い配当金を株主に還元しています。
おすすめ日本株④ 浅沼組
株価 4,575円
配当 5.68%
淺沼組は、1892年創業の中堅ゼネコンです。関西を地盤に全国展開しており、学校や病院、官公庁建築の実績を持っています。
淺沼組の売上高や利益はおおよそ横ばい状態で、成熟企業と呼ぶことができるでしょう。
2022年3月期の配当は260円と2017年3月期から2.6倍も上昇しています。
おすすめ日本株 ⑤日本たばこ産業
株価2,282円
配当5.70%
「JT」の名前で知られておりたばこが事業の中心です。
たばこ関連は景気の影響を受けづらく「ディフェンシブ銘柄」と呼ばれております。
国内での喫煙者数は年々減少し2015年から2020年まで、株価の下落が続いていました。
株価は減少していますが、「財務優良」、「収益基盤が堅固」という観点から割安な高配当株として注目することができるでしょう。
セミリタイアのために投資するおすすめ日本株5選 まとめ
日本株でも、個々の企業をみていくと、成長を続けている企業もたくさん存在しています。
もう一度日本株のメリットをまとめておきます。
- 分散投資になる
- 決算書が日本語で読める
- 為替リスクがない
今回おすすめした日本株の銘柄は下記5つです。
- 極東貿易
- 日本郵船
- ソフトバンク
- 淺沼組
- 日本たばこ産業
※株価、配当は「Yahoo!ファイナンス」を参考にした、2021年10月19日時点の情報。
今回の記事を参考に皆さんも、自身のニーズに合った日本株への投資を検討してみてください。