セミリタイアするには投資が必須なの?
「自分もいつかはセミリタイアしたい!」と憧れを抱きつつも、「当面の生活資金など会社を辞めることができるほどの蓄えはないから今は無理かな・・」と、退職の決断を躊躇する人は多いのではないでしょうか。
本記事では、なぜ多くのセミリタイア成功者は投資でお金を増やしながらセミリタイア生活を実現するのかをお伝えします。
- なぜセミリタイアには投資が必要なのか
- セミリタイア生活におすすめの資産運用
セミリタイアの投資計画について詳しく知りたい人はこちらも参考にしてください。
MIZU:証券会社に10年勤務。米国株を中心に幅広い金融商品について取り扱う。AFP資格保有。
なぜセミリタイアには投資が必要なのか
結論、 「投資(資産運用)を行うことで、資産形成にかかる時間を短縮することができる」
これがセミリタイアを実現するために、投資をする理由です。
詳しく見ていきましょう。
そもそもセミリタイアは投資なしではできないの?
投資なしでセミリタイアする場合には、通常よりもたくさんの資金を貯蓄することが必要になってきます。
でも投資をするほどの余裕資金はないから投資できないの。
しかしながら、それは逆の発想です。
投資することを前提としても、セミリタイアに必要な資金は年間支出額の25倍と言われています。
例えば年間の支出が400万円の家庭であれば1億円が必要ということになります。
もし1億円の蓄えを用意したとしても、仕事を辞めてセミタイリアしてから日々切り崩して生活するのはかなり不安。。
そこで、セミリタイア生活を送るにあたり提唱されているのが、この25倍の資金を年利4%で運用する方法です。
この運用を取り入れると、元本を取り崩さず生活することが可能と言われています。
今、25倍の資金がないという方も投資を取り入れることで、限られた元手で資産を増やしていくことが可能です。
投資を始めるための資金(貯金)づくりこそが、セミリタイアのスタートラインともいえますね!
投資がセミリタイアに向いている理由
お金に働いてもらうことで、より短い時間で資産形成できるからね。
そのとおりです!
先ほど、年間支出額の25倍の資金を年利4%で運用するという話を上げましたが、いま銀行に100万円預けると1年でいくら増えるかご存じですか?
例えば大手銀行の1年定期に預け入れすると現在の利率は0.001%~0.002%のため、1年後には税引き後で15円増える計算となります。
これでは、いくら莫大な資金を銀行に預け続けても大きく増やすには気が遠くなるほどの時間がかかってしまいます。
銀行貯金で増える年利は15円。。複利の力が全く使えない。
複利の力:複利とは「元本だけでなく、利子が利子を生む」という考え方のこと。相対性理論で有名なアインシュタイン博士の「複利は人類最大の発明だ」という言葉が有名。
限られた人生をより早く有意義なものにするためには、資産形成にかかる時間を短縮することが必要です。
その一番の近道が投資なのです。
資金を運用することで、スピーディーに増やすことができ、セミリタイア生活で一番のネックとなる資金面の問題が早期に解消されるでしょう。
それぞれ1年間預けた場合
- 銀行預金(年利0.001%) → プラス15円
- インデックス投資(年利7%)→ プラス20万円
投資信託の場合は長期投資前提なので、もちろん1年運用だけで見ると損する可能性もありますが、それでも絶対的に資金力を加速させてくれるのが投資です。
セミリタイアにおすすめの投資・資産運用
では、ひとくちに投資と言っても何に投資したらよいのでしょうか。
今回はセミリタイアにおすすめの投資として以下3つだけ紹介します。
- 株式
- 投資信託
- 外国債券
一つずつ見ていきましょう。
セミリタイアにおすすめの投資 ①株式
リスク度
予想利回り
初心者おすすめ度
ハイリスク・ハイリターンですが、手早くセミリタイア資金を増やしたい人には株式投資がおすすめです。
株式投資とは、成長が見込めると思う企業を見極め、その企業の株式を購入することです。
株式投資の魅力の一番は値上がり期待でしょう。
企業価値(株価)は日々上下します。
その企業にとってポジティブなニュースやプレスリリース等が出ると、株価は一気に上昇するため、少ない元手でも短期で大きく利益取れる可能性があります。
また、配当収益といって、企業によっては、事業活動で得た収益を株主に還元してくれる場合があります。
配当金をどれぐらい出しているかは企業によって異なりますが、大体3~4%以上の配当を出している企業の株は、高配当銘柄と言えるでしょう。
万が一、値上がりがなくとも配当だけで年3~4%得ることができれば、セミリタイアに必要な4%での運用は簡単に達成することが可能です。
企業をよく調べ、現在の業績や今後の成長期待などを考えた上で銘柄選びを行う必要があります。
銘柄選びに迷う方は、別記事「セミリタイアにおすすめの日本株の銘柄」もぜひ参考にしてみてください。
セミリタイアにおすすめの投資 ②投資信託
リスク度
予想利回り
初心者おすすめ度
ミドルリスク・ミドルリターンでセミリタイア資金を増やしていきたい人におすすめなのが投資信託です。
投資信託とは、運用のプロがいくつかの株式や債券を選定し、パッケージ化したものです。
個別株での運用はリスクが高く不安という方もいるでしょう。
投資信託は複数の銘柄が組み合わさっていることで、リスク分散になります。
一方、株式と同様に値上がり・配当収益を得ることができるのです。
商品ラインナップは多種多様ですので、セミリタイア資金があといくら必要か考えた上で、目標のリターンやリスク許容度に合わせて商品選択を行うことが可能です。
投資信託に似た金融商品としてインデックスファンドも分散投資できるので初心者におすすめ。
セミリタイアにおすすめの投資 ③債券
リスク度
予想利回り
初心者おすすめ度
「とにかくリスクは最小限がいい」、「セミリタイア資金はある程度準備できている」という方はローリスク・ローリターンの債券がおすすめです。
債券は、企業が発行する社債等を購入して満期まで保有し、その間利息を得るものです。
そのため、値上がりは基本的にはありません。
利率は企業によって異なりますが、海外企業の外貨建て社債等であれば、目標の4%は見込めるでしょう。
投資でセミリタイアを実現するには まとめ
セミリタイア生活に投資を取り入れることで、資金準備が短期化でき、日々蓄えを取り崩していくお金の不安も拭えるでしょう。
セミリタイアにおすすめの投資、下記3つご紹介しました。
- 株式
- 投資信託
- 外国債券
もし、セミリタイア準備に投資を取り入れたいと思った場合は、しっかりと計画を資金計画をたてることが大切です。
セミリタイアに向けた計画の仕方はこちらの記事でも具体的な数字を使って紹介しています。