最近では米国株への投資をする人が増えており、非常に人気です。
大きく利益を取れる可能性があること、1株単位で買えるので少ない元手でも始められることが人気の要因です。
日本株とは異なり「値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない」、「為替差益もとれる」というメリットもあります。
すでにニューヨーク株式市場ではダウ平均株価が最高値を更新中だし、米国株に投資するには遅いのでは?
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、アメリカ企業は市場の予想を上回る好業績が相次いでおり、今後もこのポジティブな状況が相場を後押ししてくれる可能性が十分あります。
本記事の内容
- 米国株を選ぶときのポイント
- セミリタイアにおすすめの米国株の銘柄6選
本記事では、米株初心者の方に向けおすすめの米国株について説明します。
MIZU:証券会社に10年勤務。米国株を中心に幅広い金融商品について取り扱う。AFP資格保有。
米国株を選ぶときのポイント
まず米国株を選ぶときのポイントは下記3点です。
- 成長が期待できる
- 配当利回りが高い
- 割安株が狙える
米国株のポイント① 成長が期待できる
当たり前ですが業績が好調で、株価が高く、今後も成長が見込める銘柄を選びましょう。
各証券会社から出ている米国株の動向を記したレポートや、ネットでの企業に関するニュースをもとに最先端の技術を持つ企業や新製品を展開する企業をいち早く見極め、今後の売り上げや利益の伸び率が期待できる銘柄を選別することが必要です。
米国は、日本よりもマーケットが大きく、かつ世界に名をはせる有名企業も多く、時価総額が数兆円の銘柄が多数あります。
このような企業の株価は、中長期で上昇することが十分期待できます。
大きく利益をとるのであれば、大きく成長が期待できる銘柄に投資することは鉄則と言えます。
米国株のポイント② 配当利回りが高い
配当利回りとは購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値のことです。
証券会社がネットに出している企業情報等を確認すると、配当利回りを簡単に見ることができますよ。
ネット証券などで企業情報を調べる一般的な手順は、以下のような流れです。
- ネット証券ログイン(SBI、楽天など)
- 外国株式取引サイトへ
- 銘柄orティッカーに調べたい銘柄を記入し検索
高配当銘柄の定義は正確に利回りが〇%以上と決まっているわけではありませんが、大体3~4%以上の配当を取ることができれば、高配当と言えるでしょう。
米国は年4回配当を出す企業もあり、配当収入を得る機会が多いのは魅力ですね。
また、連続増配している企業もおすすめです。
長期にわたり、安定した収益基盤を有し、毎年着実に配当を増やし続けてきた企業のため、過去の変化や危機にも強いと言えるからです。
米国株のポイント③ 割安株が狙える
割安株とは、本来あるべき株価よりも、割安な株価水準である銘柄を指します。
まだ、市場がその企業の価値に気づいていない場合、株価は上昇しきっていません。
日本株は、実態経済を反映しておらず割高と言われる中、米国株はまだまだ割安な銘柄も多く、特にコロナショック以降、業績回復が期待できる企業が多数埋もれていると言われています。
割安株をいち早く見つけ先行投資することで、株価が低いときに購入できるので、大きく利益をとることができる。
また、本来の価値よりも割安なため、株価が大きく下落するリスクが少ないとも言われています。
割安株を探すには、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標も参考にしてみてください。ネットの銘柄情報や米国会社四季報に掲載されていますよ。
米国株の決算を確認するには英語のアニュアルレポートを読まないといけないと思うのですが、簡単な情報ならここから日本語でとれるのでとても便利ですね。
セミリタイアにおすすめの米国株の銘柄6選
セミリタイアのために投資するのにおすすめしたい米国株の銘柄6選はこちらです。
銘柄名 | シンボル | 概要 | 配当 利回り | 最低購入金額(円) |
---|---|---|---|---|
マスターカード | MA | 米国の大手クレジットカード決済サービス企業。 10/26終値:357.32$ 直近12ヶ月配当:1.76$ | 0.49% | 40,596円 |
コカ・コーラ・カンパニー | KO | ノン・アルコール飲料の世界最大メーカー。 10/26終値:54.47$ 直近12ヶ月配当:1.68$ | 3.10% | 6,189円 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 医療・ヘルスケア企業。 10/26終値:165.75$ 直近12ヶ月配当:4.19$ | 2.58% | 18,831円 |
コムキャスト | CMCSA | 米国のケーブルテレビ事業者。 10/26終値:53.76$ 直近12ヶ月配当:0.98$ | 1.85% | 6,108円 |
ディアジオ | DEO | 高級酒造会社。 10/26終値:200.47$ 直近12ヶ月配当:7.347$ | 1.98% | 22,776円 |
順を追ってみていきましょう。
おすすめ米国株① マスターカード
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
マスターカード | MA |
コロナの影響もあり、ECサイトの増加やキャッシュレス決済の利用者が増加していることで、追い風を受けています。
また、今後は新たな決済システムを整備して、仮想通貨での決済にも着手するとの話題もあり、トレンドに乗ったビジネス展開にさらなる期待感も持たれています。
おすすめ米国株② アマゾン・ドット・コム
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
アマゾン・ドット・コム | AMZN | – |
いうまでもなく今、最も注目されているGAFAMのひとつアマゾン。
コロナ渦でECサイトが好調ですが、併せてアマゾン・ウェブ・サービス事業は、急成長しているスタートアップ企業や大企業、主要な政府機関なども何百万もの顧客を獲得し、高収益の柱となっています。
人工知能や機械学習の分野で、新しいサービス展開がますます加速されることが予想され、今後さらに成長が見込めるでしょう。
おすすめ米国株③ コカ・コーラ・カンパニー
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
コカ・コーラ・カンパニー | KO |
配当利回りが3%超えており、高配当という点はもちろんですが、59年増配し続けていることも企業の経営基盤が安定していることを示しており、魅力です。
また、食品や飲料メーカーなどは景気の変動を受けにくいディフェンシブ銘柄と言われており、不安定な相場にも強いという特徴があります。
おすすめ米国株④ ジョンソン・エンド・ジョンソン
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ |
配当利回りは3%切っていますが、こちらも59年連続増配と安定性は抜群です。
また、ヘルスケア関連銘柄も食品や飲料メーカー同様に景気の変動を受けにくいと言われています。
昨今、医療用薬品分野では、コロナワクチンの開発も行っていること、過去の営業利益率も平均25%と高いことから、安定性と高い収益率が今後の株価に反映されそうです。
おすすめ米国株⑤ コムキャスト
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
コムキャスト | CMCSA |
オリンピックの放送権を持つアメリカの放送局「NBC」を保有しているほか、2018年にはイギリスの放送メディアを買収したことで、欧州でのデジタルコンテンツ配信が伸びています。今後も大手通信会社と事業提携するなど、期待感が持たれています。
おすすめ米国株⑥ ディアジオ
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
ディアジオ | DEO |
世界180か国以上に展開しており、商品戦略や資本政策の見直しを行うことで、長期的に持続可能な成長を遂げています。
SDGsへの取り組みも積極的で、株主の期待を裏切らない成果と成長性が予想されます。
セミリタイアにおすすめの米国株の銘柄6選 まとめ
紹介した6銘柄について、成長期待、高配当、割安で★で評価しました。
銘柄名 | シンボル | 成長期待 | 高配当 | 割安 |
---|---|---|---|---|
マスターカード | MA | |||
アマゾン・ドット・コム | AMZN | – | ||
コカ・コーラ・カンパニー | KO | |||
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | |||
コムキャスト | CMCSA | |||
ディアジオ | DEO |
米国株に対し、日本株よりもとっつきにくい印象を持っていたあなたも、米国株の魅力を感じていただけたのではないでしょうか。
セミリタイアの資金づくりで悩んでいる方は、米国株への投資で、効率よく資産運用を行いましょう。